宇野貫一郎さん
宇野貫一郎税理士事務所勤務
私は、商業高校の出身ですが、高校での簿記の授業が楽しくて、それを活かした仕事に就きたいと思いました。すると母親に「簿記の延長線上に会計士や税理士という資格がある」と言われて興味を持ち、担任の先生から「本気で目指すなら東京CPAを薦める」という話をきっかけにこの学校を知りました。そして学校見学で高橋校長先生からお話をいただき、圧倒的な自信と迫力にその場で入学することを決意しました。
入学してからは人生で一番と確信するほど早朝から夜遅くまで勉強に時間を費やしましたが、周りの友達に比べ私は点数が伸び悩み、理論も覚えられず辛くて途中で投げ出したいことも数えきれないほどありました。そんな時支えてくれたのが友達や先生、家族の存在でした。税理士になると決めて入学した手前、諦めたくはないし、自分で決めたことなので、なんとしてでも合格するまでやり遂げたいという気持ちで取り組み、5年かかりましたが税理士試験合格を勝ち取りました。
卒業後は中規模の会計事務所、大手税理士法人での勤務を経て、現在は独立開業しています。会計事務所や税理士法人で働いていた時も税理士はお客様のお金を預かっている仕事なので、一つのミスがお客様からの信頼を失う要因になると痛感していましたが、独立開業後はより一層強く感じています。その一方でお客様から感謝の気持ちを直接いただけるので、この仕事のやりがいも感じています。「あなたに頼んでよかった」と言われた時や他のお客様のご紹介をいただいた時が本当に嬉しい瞬間です。
社会に出て振り返るとCPAに入学してよかったと思うことがあります。まず1点目は、仕事上で悩む論点は多々ありますが、学生時代から徹底的に自分で調べることや、当たり前のように条文に立ち返る習慣がついていたので、仕事についてからも自分で調べることに抵抗がなく、お客様や上司への報告も自信を持ってできます。2点目は、CPAは税理士の受験科目を国税のみに絞っているため、仕事についてからその知識を十分に活かせることです。実務であまり使わない地方税の勉強はせず、使用頻度の高い国税の勉強をするので、実務において即戦力になりますし、国税三法保有していることが、世間ではかなり重宝されました。3点目は、学生時代の仲間の存在です。CPAで一緒に勉強していた仲間も独立し、一緒に仕事に携わることもできるので、有意義な時間を過ごせていると感じています。