経営財務コース – 境修平さん

境修平さん

三菱製紙株式会社勤務(平成27年卒業 岩手県立水沢商業高等学校出身)

経営財務コースOB 境修平さん 私は、商業高校の情報処理科出身で在学中に少しだけ簿記を学びました。コンピューター関係に進む選択肢もあるなかで、会計士や会計監査の仕事に興味を持ちましたが、高校在学中はあまり勉強をしていなかったので、自分を変えるためCPAに入学しました。とにかくこの学校は学習量が多く、同じ問題を何度も復習しますが、このような反復学習をすることで注意力が身につくと同時に、新たな疑問や気づきが生まれます。その際、CPA独自のフォローアップ制度で先生のサポートを受けることができますが、私は他人の考え方に左右されやすいので安易に正解にたどり着かないように、できる限り先生に頼らず自ら調べ、考え、理解できるまで突き詰めるというスタイルを貫いていました。
 現在私は三菱製紙株式会社で勤務しています。当社は紙メーカーで、主に雑誌などに使用されている情報用紙や写真集に使用されている光沢のある高級紙を取り扱っています。ご存知の通り近年はデジタル化が進んでおり、電子化の波を受けて当社も苦戦を強いられているため、機能材事業部という部署では、紙以外にも空気清浄機に使用されているフィルターなどを開発しています。入社当初は、日々の取引の仕訳を起こして伝票に入力する仕事を中心に担当していましたが、その後1年も経たないうちに税金の担当になり、税務申告書の作成や税効果計算の業務を行なっています。当然、専門学校と実際の仕事での簿記とでは異なる部分がありますが、CPAの学びは「注意力」「スピード」「自分ならどう考えるか」などを重要視していたので、それらの強みを仕事にどう活かすかを日々試行錯誤しています。たとえば昨年の費用と来年の予算とを比較したとき、なぜこんなに差が出ているのかという質問はよくあります。しかし単純に「いくら差が出ています」ではダメです。一般に「金額=単価×数量」という計算式を浮かべると思いますが、単価の問題なのか、それとも数量の問題なのかというように細分化して分析や説明ができないと仕事では通用しませんし、法律など毎年改正されるものは常にアンテナを張り続け自分で情報を拾わなければなりません。さらに、現場では高いコミュニケーション能力も必要とされます。取引事由が発生するのは主に営業ですが、取引の実態が、どのような経緯でおこったものなのか、営業サイドと綿密に打ち合わせをしておかないと経理処理が決まらないところがあります。また営業の人は会計処理に詳しくない方も多いので、経理的アドバイスができるように「何かあったらすぐに相談してください」と声をかけ、相談しやすい状況をこちらから作るようにしています。そしてこれらの業務には、当然のことながら仕事のはやさも求められます。さいわい私の周囲は案件を迅速にこなす先輩が数多くいるのでプレッシャーはありますが、そうなりたいという憧れもあるので常に良い刺激をいただいています。このように日々様々な業務をこなし、今は税務を中心に担当していますが、ゆくゆくは連結決算の開示や、現場の工場で原価管理などに携わり、経理のスペシャリストになるのが私の目標です。
 これから会計の道を目指すみなさん、就職活動の期間は学習との両立だけではなく将来を決める重要な時期です。その中でも私が一番苦労したのは自己分析でした。三菱製紙を志望したのは、上場企業特有の業務も含めて経理の仕事を幅広く経験できると思ったからですが、当時の私も自分の将来像について漠然としか考えていませんでしたし、みなさんが今やりたいことを見つけられないのならば、自分の得意な分野で先ず仕事に就き、それから具体的な目標やビジョンを決めるのも良いと思います。CPAは周囲に頑張る人が多くペースについて行くこと自体大変ですが、それを乗り越えられれば確実に自信に繋がります。どんな状況になっても「絶対に着いていくぞ!」と熱い気持ちを持って頑張ってください。